フリーランスフリーラン

とくにないです

サプライズって結構大変だよね

この前誕生日だった。誕生日の一週間前に何人かのクライマーを集めてスマブラ会を催したのだけれど、まんまとサプライズされた。

 

僕はサプライズが苦手と言うか、喜怒哀楽の喜と楽を表現する機能が致命的に欠如しているため、この手のサプライズは事前に察知して理想的なリアクションを用意したいと考えている。アホなので毎回察知できずに終わるけれど今回は特に察知できなかった。

 

まずうちに入った時点でプレゼントだとかケーキを持ち込んでいる様子がなかったら「あぁ今日は大丈夫だな」って考えるじゃないですか。そうしたら今回は二階にある僕の部屋にケーキを運び入れるために、先に入室した友人が喫煙を装ってベランダに出て、後から来た友人にロープを垂らしてケーキを結びつけて引き上げたんですって。プレゼントは外に隠してあったみたい。

 

「ハッピーバースデイトゥ~ユ~♪」

 

え…えぇ?!嬉しいんだよ?すごく嬉しかったんだよ?なのに出てくるのは困惑と苦笑い。ごめんね?こんな僕でごめんね?ありがとう?ありがとうだよ?

 

で、誕生日プレゼントに高い枕貰った。以前から高い寝具が欲しいって言ってたのを覚えてくれていたみたい。こんな高い枕に僕の空っぽで汚い頭を載せてごめんね?凄い寝心地いいよ?心無しか腰痛が緩和された気がする。

 

ちなみに去年は日頃の感謝を綴った手書きの手紙を音読して貰った。動画が残っていたから見返したけれど、当の僕は「デュフデュフ」笑いながらフラフラしてた。素直に気持ち悪い奴だなって思った。

新卒で入った会社をクビになったんだった

昨日のブラック企業の話を書いていたら昔のことをメキメキと思い出した。これは忘れてはいけない怒り、そして悲しみだ。

 

いやまず新卒で入った別の会社からしておかしかった。給料の支払いが遅れるくらいのことは日常的にあったからまぁ良いとして、社長の息子が副社長として入社してきた段階で本格的におかしくなっていった。

 

入社時の挨拶で「花屋に務めている恋人がいるので、早く結婚できるようにこの会社で頑張って成果を上げていきたいです」と言っていた副社長のパソコンの履歴を盗み見たところ『団地妻』『人妻』『淫猥』などの検索ワードが散見できたために、光の早さでこいつは信頼出来ない人間だと僕は核心したのだった。

 

何故か『淫猥ワード検索事件』は尾ひれがついて社員やパート内に光の早さで広まっていき、副社長は孤立、それを見た社長が僕に対してどうしてか辛く当たるようになったのだ。

 

いや違うわ。書きながら思い出したけれどその前から当りはきつかったわ。

 

そもそも僕は新事業の立ち上げのために技術者として採用されたのだけれど、入社一ヶ月後に僕を採用した新事業の責任者のハゲが会社の情報を持ってライバル会社に転職、いきどころのない怒りが日常的に僕に向けられていたんだった。

 

そして最終的には酔った勢いで社長のお気に入りの経理女性のおっぱいを揉んだことで喧嘩になってクビになった、と。なるほど、思い出さなきゃ良かったな。(経理の女性は笑って許してくださった)

これが真の闇と言うものだ

僕は労働意欲を失い、やがてクズとなった。

 

昔のゲームのキャッチコピーみたいでかっけぇ!と思っていたのも束の間、矢継ぎ早に押し寄せる将来への不安に押しつぶされてそのまま目を閉じた。布団の中で我は思う。「何故こんなことになってしまったのか…」と。「力が欲しいか…」と。いやいらん。寝かせてくれや。

 

そもそも昔はこんなんじゃなかった。もうちょっと意欲もあったし、クズとまでいかないカスぐらいの人間だった。僕を変えてしまったのはこれまでに勤めてきた会社だ。昨今はなんでもかんでもブラック企業だのと言っているけれど、これまでの会社はブラック企業を超えたベンタブラック(世界一黒い物質)企業だった。

 

ある企業では入社歓迎会で大食いを強要されて喉が裂けた。同日に入社した僕を含めた四人のうち一人は翌日から来なかった。彼は大食いの後に屋台の焼き芋まで強要されていたので当然と言えば当然なのかもしれない。

 

同じ会社の仕事中、外の空気でも吸おうとベランダスペースに出た際、別の同期が柱にグルグル巻きにされていたこともある。彼は上司のサンドバッグにされていた。僕は静かに扉を閉めて何も見なかったことにしたが彼は当然音信不通となり、もう一人の同期も知らぬ間にいなくなって苦楽(楽?)を共にした仲間は絶滅した。

 

その後も先輩が空き巣で検挙されたり、会社に警察のガサ入れが入ったりと悪い意味で賑やかな会社だった。最終的には濡れ衣を着せられて僕まで検挙され、なんかそのまま書類送検された。しかし、その時は茫然自失とするばかりで本当に恐怖を感じたのは、事が収まった時に僕を労う会が催されて上層部が集まった時だ。

 

「今回は大変だったな。でも大丈夫、ここにいる奴らは皆前科者だ。これでお前も本当の仲間だな(笑)」

 

逃げた。逃げたら追われたのでまた逃げた。

 

思い返していたら、こんなん労働意欲なんて当然のようになくなりますやん。むしろよく生きてるな。

人としての本質は特に変わっていない

僕は『継続は力なり』と言う言葉を座右の銘にしている節がある。別に意識していないのに「継続は力だよね」とか「継続していれば必ず結果は出る」と言っていることがあるからだ。

 

では何を継続しているのかと言うと『フリークライミング』だ。ボルダリングを始めとした色とりどりの壁を登るアレ。普通に岩とか崖にも登ったりしてる。

 

元々もやしっ子だった僕は細いことがコンプレックスで自宅に筋トレグッズを揃えたりスポーツジムに通ったりしていたのだけれど、結果としてボルダリング以上に長続きして且つ結果の出ているスポーツはない。

 

今では体格もそこそこ良くなったし、元々身長が高かったこともあって威圧感も増したし、この前オフィスで初顔合わせした管理部の人間に「田波さんとお話するのは初めてですね。なんかこう言ってはなんですが怖くて話しかけ辛いんですよ」とまで言われるようになった。若干冗談っぽく。でも目は笑ってなかった。お前のことは管理しないと言う明確な意思を持ってた。

 

何が言いたいかと言うと、以前はガリガリで街を歩くにも恐怖感で満載だった男が『フリークライミング』を続けたお陰で大手を振って歩けるようになったと言うことだ。身体を鍛えると自分に自信がつくと言うのは本当のことだとここに宣言したい。

 

ただ大きくなったのは身体だけなので実際に話しかけられると「ひっ!」と小さい悲鳴を上げて顔を伏せるような小心者なので極力人とは関わらないようにしてる。人とかまじこえーよ。

適度に好意を抱かせて固定客にするマニュアルでもあるのかな

昔マッサージに通っていた時期がある。エロくない方のマッサージ。

 

フラフラとアホ面で散策している最中に無料体験を実施しているのを見つけてから通うようになったマッサージ店で、初回の担当者があまりにも可愛い女子大生だったためその場で無料体験から有料90分コースに切り替えて至福の時間を過ごしたものだ。

 

それからは毎週のように通い詰めて(施術¥9000+指名料¥500で)親交を深め、やがて連絡先を交換することに成功した。

 

何故かラインは教えてくれず、フェイスブックを教えてくれたのだけれど、今なんとなく確認したら婚約宣言してた。入籍は来年だけれど、この前の誕生日にプロポーズされたんだって。

 

あの時、連絡先を交換してから幾度となくデートのお誘いをしようとして都度先延ばしにしていたけれど、結果的に誘わなくて良かった。英断だった。

 

最後に会った時は「就職が決まったので辞めることになったんですよ」なんて言ってたっけ。それで「別の人間に田波さんの施術を引き継ぎますね」なんて言いながら連れてきた人間が男だったので光の早さで断りを入れたんだった。殺す気かよ。

逆によく気づかれずに社員旅行に行ったな

先日のクリスマスパーティの話で思い出したのだけれど二年くらい前に出社した時に、オフィスに誰もいなかったことがある。いや、正確にはオフィスをシェアしていた別の会社の人間は数人いたけれど、業務委託契約を交わしている会社の人間は一人もいなかった。

 

「あれ?田波さん今日出社ですか?みんな社員旅行に行ってますよ」

 

まじかる。つい先日までそんな空気を微塵も感じさせないまま社員旅行に行ったの?一応契約年数だけなら古株の部類なのに。別に行きたかったとかそういう気持ちはないけれど、皆いないなら出社する必要はなかったじゃん?一声くらい掛けてくれても良かったじゃん?

 

弱き心にクリティカルヒットですわ。確かその年の忘年会も「すみません。伝え忘れてたんですけど明日忘年会なんです。急なんですけど来れますか?」って言われて本当は何も予定なんてなかったのにちょっと拗ねて「あぁ予定入っちゃってるなぁ…もうちょっと早く教えてもらえれば…」って言って不参加だったのに今度は社員旅行ですか。そうですか。

 

まぁ、でも『社員旅行』だしなぁ。社員の特権だもの。

 

と思っていたら内定者とかアルバイトも同行していたので僕の心はいとも簡単に折れてしまった。翌年から誘われるようになったけれども「なんか怖い」と言う理由で断った。なんか怖いよね。

オフィスに居場所がない

最近業務委託契約している会社が新築のビルに移転したのだけれど絶望的に居場所がない。

 

基本的に広いので社員たちは連係のために密集しているのだけれど、たまにしか出社しない僕にはデスクが与えられていないので勝手に隅の席に座っている。出社しても誰とも話をせずに一日を終えることもしばしば。と言うか社員には僕の姿が見えていない可能性すらある。

 

新しいオフィスはオートロックになっており、入館証がないと入れない仕組みになっている。にも関わらず先日まで入館証が貰えなかった。「入館証が欲しいです」と言い出すことができなかったからだ。

 

そのため出社する度に受付にコールして「業務委託の田波です。開けて頂けますか」と言う必要があったのだが、去年のクリスマス時にいくらコールしても誰もでないことがあった。何度コールしても反応がないため「全員死んだのかもしれない。もう出社するのはやめよう」と、思っていたらようやく反応があった。クリスマスパーティーをしていて盛り上がっていたためコールが聞こえなかったらしい。

 

「すみません!ちょっと盛り上がっちゃって全然気づきませんでした(笑)ここに座って田波さんもチキンとケーキ食べてください。あ、ビールもいっちゃいます?(笑)」

 

異様に盛り上がる社内と数分前まで全員死んでしまったのだと思っていた僕、あまりにもテンションに差がありすぎて隅で食べかけのチキンをつつくことしかできなかった。チキンは美味しかったけれど、何故だか少ししょっぱかった。