連続電波障害

とくにないです

これまでのあらすじ

これまで何度も日記を書く習慣を付けようと努力したが無駄だった。日記を書き始めて三日程立つと門戸の前を坊主が訪れて、こう囁くのだ。

「I Love HIPHOP

 

今日は有線から聞こえる軽快な洋楽が妙に耳に障る。繰り返されるフレーズには何らかのメッセージを込めているのかもしれなかったが、私の心には何も響いてこなかった。

ちなみに私の学生時代のアメリカ語の成績は2だ。その数字が何を意味するのかは今をもってしても理解できない。だが2と言う数字の持つ言い知れぬ魅力、それは恐らく見た目や発音が大きく関係するのだとは思うが、丸く膨らんだ可愛らしい曲線美と「に」と言う柔らかで優しい響きからすると、到底ネガティブなイメージとは結びつかないので、相応に高い評価を受けていたのだとは思う。

ところで私は今この日記を職場の自席で書いている。勿論就業時間内だ。先ほどから自席の後ろを人が行き交う度に疾風迅雷、電光石火の勢いでテキストツールを最小化し、事なきを得ている。脳からの指令を介さずに脊髄反射でこの動作を行うと言うことは、サボりの発覚を防ぐことは勿論のこと、その動作自体に感情が加わることがないため、本来ならば否応無しに発生してしまう罪悪感、背徳感を排除することができる。つまりは…無敵だ。

終業時間まであと30分。今日は有線から聞こえる音楽が妙に耳に障る。