フリーランスフリーラン

とくにないです

抑えきれない芸術衝動を解放した

バフォメットをご存知でしょうか。山羊の頭をした悪魔です。女体化されると大体巨乳キャラとして描かれます。以上お役立ち情報でした。

 

 

芸術って良いですね。何が良いのかと言うと、芸術を理解している風を装うと、さも知的であるように印象を操作できるのが良いと思います。あとは多少のエロスや性癖を前面に押し出したとしても「これは芸術だ」と言いはれば相手はなんとなく責め辛くなり、許容しなければ人としての度量を周囲から疑われてしまうのも良いと思います。

 

近所の駅前に女性の銅像があります。タイトルは「躍動」だか「飛躍」だか、それとも「陽動」だったかもしれません。「陽動」だったとしたら戦術的にも芸術的にもかなり挑発的なタイトルです。何せ銅像は全裸に薄い上着を羽織っただけの格好で両腕を広げて笑顔を浮かべているのですから。最初見た時には「とんだ淫乱女だ」と言う感想を抱きましたが「もしかしたらこれは芸術なのかもしれない」と言う考えが浮かんでからは「これをいやらしい目で見る人間は矮小だ」と思うようになりました。嘘ですが。

 

そう女性の裸は美の象徴であり芸術なのです。大切なのは表現者と鑑賞者が相互に「これは芸術だ」と思うことです。例えばエロ本を見た男が「これは芸術だ」と思っても表現者(出版社)が「いえ、ただの淫猥な本です」と言えばそれはただのエロ本とエロ男でしかありません。

 

以上を踏まえてこちらをご覧ください。

 

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芸術です。先日関東で大雪が降った日にベランダで作りました。そうは言ってもこの段階では素体なので性的な要素は少ないでしょう。確かに腰回りとか胸の辺りを撫で回してボディラインを生成していたタイミングで解脱しそうにはなったんですけど、丁度そのタイミングで隣家に住む女子高生が家の中からこちらを見ていることに気がついて未完のまま写真を撮ることになりましたからね。

 

本来ならば真理の扉を開く勢いで精度の高い人体を錬成したかったのですが、目撃されてからは兎に角家の外でサイレンが鳴り出さないか心配ですぐに作品作りに着手する気持ちが沸きませんでした。

 

可能であればこの作品を夜のうちに完成させたかったです。童顔巨乳にショートボブ、名前は雪のよく似合う国に因んでアーニャ(ロシア人です)。笑顔の眩しい快活な女の子で黒いタンクトップとホットパンツがよく似合います。完成像は見えていたのですが作品を未完成のまま世に送り出す無念たるや想像するに余りあるものです。

 

…夜が明けて

 

国家権力が我が家の門戸を叩くことは終ぞありませんでした。夜中に一度だけ救急車のサイレンの音が聞こえましたが、要救助者は僕ではなかったようです。良かったです(助けて!)。

 

しかし一晩明けてもアーニャ完成への欲求は微塵もそがれてはいませんでした。むしろ昨晩感じていた芸術的な創造力の沸騰はいつの間にやら性的衝動を経て自己承認欲求へとすり替わり、今すぐにアーニャを完成させてSNSなどに写真をアップロードしたいと言う糞みたいな感情へと進化(退化)していました。

 

今すぐにアーニャを成体へと成長させよう!その画像をSNSへアップロードして、交際ステータスを既婚にし「自らが作った芸術作品と婚姻関係を結んだ男」と言うタイトルで盛大にバズらせてブログへの流入を獲得、今後は広告収入で生きて行こう!そうと決まったら善は急げだ!

 

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し…死んでる!

 

麗かな暖かい日差しがロシア生まれ(と言う設定)のアーニャ(素体)に容赦なく降り注ぎ、その身体を焼いたのでしょう。彼女の身体はドロドロに溶けて頭と両腕に至っては跡形もなく消え去っていました。

 

しかし改めて見直してみるとこれはこれで芸術性が増しているように感じます。ある種ミロのビーナスに近しい不完全な状態だからこそ感じさせる美しさとエロティズムがあるのではないかと勝手に思いました。首、腕、あるべき場所にあるべきものがない、では本来ならばどんなものがあったのか、鑑賞者側の想像の余地がある分、それぞれの中で答えが補完されます。つまりこの作品は鑑賞者の中で完成するのです。

 

凄い…思いがけず自然の力とコラボレーションして後世に残る芸術作品が誕生してしまった…

 

この時の僕の興奮は文章で表すことができません。兎に角この感覚を誰かと共有したい。評価されたい。広告収入で生計を立てたい。存外文章で表すことができましたが、様々な思惑が交錯する中、一際頭角を現した気持ちが、最近ちょっぴり気になる女の子に画像を送って「雪の降りしきる中、人々がただ家で暖をとるだけだったのに対して、田波さんは芸術衝動が抑えられずにいて、実際に創作するにまで至ったのだわ!素敵!」と思わせたいと言う気持ちでした。

 

結果から申し上げますと、それ以降今に至るまでちょっぴり気になる女の子からの返信はありません。皆無と言うか絶無です。先に述べた通り芸術とただのスケベ心は紙一重な部分がありますから、彼女からすれば「雪の降る中、女性をモチーフにした気持ちの悪い雪像を作って、それを芸術だと言い張るやはり気持ちの悪い男からLINEが来たので無視した」と言う感覚なのかもしれません。

 

概ね正しいと思います。