フリーランスフリーラン

とくにないです

新卒だったあの頃を振り返る

五月も後半に差し掛かりました。五月と言えば五月病五月病と言えば新卒ですので、僕がピチピチの新卒だった頃を思い出してみたいと思います。懐かしい。

 

ちなみに僕は就職で成功したことがありません。僕が就職する先に待っていたものは常に暗黒であり、漆黒であり、松崎しげるとも言えるものでした。繰り返される悲劇と疲弊していく精神。僕がフリーランスになったことは当然の帰結であると言えます。

 

さて僕が新卒で入社した会社は冠婚葬祭関係の仕事でした。新規事業の立ち上げ(遺影写真をPhotoshopで作成する)にあたっての技術者採用です。しかし入社後数ヶ月で新規事業の立ち上げ責任者であるハゲが顧客リストを持ってライバル会社へと転職したため、直属の部下である僕の風当りは急速に増しました。直風ターボです。

 

新規事業はハゲの離脱により実質頓挫しており、この頃の僕の仕事はと言えばA3サイズの普通紙をカッターで半分にカットしてA4サイズにすると言うものです。

 

ある日、ハゲの抜けた穴を埋めるために社長の息子が副社長として入社することになります。入社の挨拶で「将来を約束した花屋に務める彼女がいるので精一杯頑張ります!」と言っていたのですが、その後こいつのブラウザの履歴を盗み見たところ『人妻』『不貞』『淫乱』などの検索キーワードで溢れていたので、とんだ性欲モンスターがやってきたものだと一人震撼したものです。

 

古来より『人の噂に戸は立てられぬ』と申します通り、社長の息子の性癖と婚約者への愛の浅さは何処からか瞬く間に広まり、車内にいる女性社員からの支持率は急落、次期社長としての立場や人望への手痛いダメージを負いました。そしてその後会社自体も衰退の一途を辿ることになるのですが、僕は相変わらずマイペースに過ごしており、A4サイズの普通紙を作らせたら日本でも五指に入るほどの腕前になっておりました。

 

そうして更に半年が過ぎた頃、突如として社長からの呼び出しを受けることになります。

 

「今月分の給料は払ってやるから明日からはもう出社するな」

 

社長の第一声がこれです。え?クビ?なんで?こんなに真面目に仕事…はしてないな。思い当たる節は…あるな。ありまくり。何を隠そう社長の息子の評判をどん底まで落としたのは僕なので、社長としては面白くないでしょう。いやでも、お宅の息子さんが人妻モノが好きなのは事実やねんで?会社のパソコンで検索してんねんで?どんな教育してますのん?

 

などと思っていましたが、社長の怒りの矛先は別のところを向いているようでした。曰く「お前、経理の岩田とデキてるだろう?」と言うことで、この岩田さんと言う方は社長お気に入りの経理の女性なのですが、この方と僕の関係を疑っているようなのです。

 

いや、デキてないし。確かに美人さんですし社長がお熱になるのもわかりますが、そんな言いがかりで解雇されるのはおかしいですよね!断固抗議!労働基準監督署さん!ここです!

 

と思っていたら後日社内から隠しカメラやら盗聴器が見つかったそうで、社長はこれらを通して社内の様子をつぶさに監視していたそうです。

 

あー…

 

まぁね、確かにボディタッチは多かったかもね。下ネタも、うん、下ネタも多かった。よく一緒に飲みに行ったりもしていたし、酒に酔った勢いで事故を装っておっぱいくらいは揉んだかもね。めっちゃ怒られたけど。あの頃は若かったからリスクなんて省みなかったですよね。で、なんだっけ?クビ?うん、まぁ、いいや。それで。こんな会社に未練ないし。社長とか臭いし。ね。ばーか。ばーか!

 

思い返してみたら存外クズしか登場しないエピソードでした。